ドライオルガズム

エネマグラ使用の際は予想以上に体力を消耗します。ペニスを扱くウェットオルガズムが短期集中タイプの短距離に例えるならば、ドライオルガズムは長距離走に例えられる為、疲れのない体調の良い時に行いましょう（下半身露出前提の為風邪にも要注意） エネマグラ使用時には心構え、感情の開放も大切です。アナルプレイは女性はおろか、男性にとっても初の経験の人がほとんどのはず。最近ではプレイの広がりを見せるアナルプレイでも、まだまだ欧米に比べたら一般化していない為、精神的に受け入れがたいケースも多いことでしょう。下半身露出し、アナルにエネマグラを挿して横たわる姿を冷静に感じては、気分が萎えても仕方ありません。 呼吸法では気持ちが入りやすい大げさなくらいの性感ある息の吐き出しをし、気持ちを乗せていくよう努めましょう。導入し数分待っていれば勝手にドライオルガズムが訪れるほど単純なものではありません。

バイブの導入やピストンなどをするアナルセックスとはまた違う為、エネマグラであれば、浣腸は必須ではありませんが、少しでも綺麗な方がエネマグラの動きはよりスムーズになります。 これは感度にも関わる為、やっておくにこした事はありません。ごく簡単にオーソドックスな浣腸で大丈夫です。エネマグラの馴染みをよくする為、冷水は避け、人肌くらいのぬる湯で行うことをおすすめします。

おすすめしたいのが、竿の根元あたり、玉袋、玉袋〜肛門部の毛を剃ってしまう事。陰毛に覆われた皮膚は外部の刺激からも守られ、繊細な刺激の感知が鈍くなっています。

特に玉袋に関してはシワが寄り表面の皮膚厚が保たれている為刺激薄。ここを剃ってしまう事で、生まれたてのピュアな皮膚の様に外気に触れるだけでどこかヒンヤリと鋭敏さを増します。
ドライ達成に向け、竿を触らない前提があるからこそ、鋭敏にして触らない溜まった局部の興奮がアナルへ使われるという理想の流れに期待です。

まずは導入時の体勢ですが、利き腕側を上にして横になり（利き腕で乳首などの刺激やエネマグラの操作を行う為）、両膝を閉じて膝を適度に屈曲させます。イメージとしては胎児の様な体勢がしっくりきます。
腹筋を中心に下半身を力まないエネマグラ使用時に理想的とされる体勢です。

馴れてくれば、M字開脚、X字開脚、仰向けやうつ伏せ、四つん這いなどもお楽しみ頂けます。
体勢の違いは、相性の良い体勢を探す際にも有効な上、それぞれの隠れた長所があるので必要に応じて使い分けれる選択肢としてもよいでしょう。
感情移入を高める上では獣の様な四つん這いもレベルや状況に応じて使い分けてみるのもよいでしょう。

アナルにローションを塗りますが、導入の際は肛門がエネマグラを思い切りなぞり扱くように締まる為、ローションが肛門部でほとんど削がれてしまいます。ローションはアナル内部でのエネマグラの動きに重要な存在であり、十分な潤いなくてはスムーズなドライオルガズムを得る前に、粘膜に貼りついてしまう恐れもあります。
使いきりの注入タイプローションなどを理想とし、便意を催さない10cc程度を内部に入れましょう。
ローションで内部、肛門部を潤したら、いよいよエネマグラの導入です。

歯を食いしばるようなことをせず、口を半開きにして下半身全体の力を抜くようにし、肛門部にエネマグラのヘッドをあてがい、ゆっくりと圧をかけていきます。その地点で肛門部が痛む場合 はローションの潤滑を利用し、肛門部で円を描くように回してみたり、ネジを巻くように半回転→反転させるなども肛門部を馴らし、解す意味では効果的でしょう。
エネマグラボディラインの特性も手伝い、一度飲み込み始めれば、内部へするっと入っていきます。

入ると、手前のツルが会陰部を捉えるように当たりストッパーとなります。これは、射精（ウェット）を容易にさせないストッパーの役割と、外側から前立腺を刺激する役割も担い、計算された必要な部位となります。
また、後部の指掛けタイプのツルは、エネマグラを前立腺に 対し位置の調整や圧を変える操作フックとして存在します。

会陰部に当たるツルの当たりが弱い場合は後部のツルを操作する以外にトーイＤＩＹなどの自由樹脂で改良する事も可能です。ヘッドが前立腺の適切な位置に常駐できるようにします。位置的には筋肉を緊張させた時に奥に入る余地を残すこと。肛門を含め脱力した時、ニューッと出てくることが目安です。

※尚、会陰部がローションなどで滑ると思わしくありませんので気をつけましょう。
またエネマグラはコンドームを被せる必要はありませんが、被せる場合はエネマグラとコンドームの間にもローションを補充し、少しでもエネマグラの動きを促進するようにしましょう。
基本的には被せない方がエネマグラの動きもよいです。
またエネマグラの接合部にバリなどがある場合は粘膜を傷つけ出血の原因となってしまいます。
やすりなどで丁寧に磨き、滑らかに整えて使用してください。

※表面はツルッとしていた方がよさそうに思いますが、艶消しのマットな仕上がりはローションを弾かず馴染みを良くするうえ、ローションが万一不足した際にもはり付き防止にも役立ちます。800番の耐水ペーパーで仕上げるとよいでしょう。