キューッとゆっくり肛門を締めるようにするとエネマグラは奥へ手繰り寄せられて前立腺と会陰部を圧迫します。
この状態で30秒から1分保ち、その後ハァァと息を吐きながら肛門を少し緩めていきます。これを基本パターンとし、数回繰り返していきます。
ローションの補充はスムーズなエネマグラの動きの為重要となり、おおよそ1時間弱で補充といった基準となります。
呼吸法は沈静、集中力アップに必要であり、感情移入にも関わり、印象以上に重要な成功必須要素です。ただ入れて、数分しらけて待つだけではドライが来ることはないと思いましょう。
その為にも、十分にゆとりある空間作りと時間を確保し、気持ちを乗せて行うのが理想となります。
そういった意味では、過剰なプライドは邪魔となります。マゾ気質は現状に酔う事が出来る点では、ドライの成功に近い位置にいるといえるかもしれません。
気持ちの良い感覚、前立腺がビクンとするなどが出てくる場合は、そのままもう暫くその状態を維持し続けます。変わらない場合は、あまり焦らない範囲で体勢を変えてみたり、後部のツルで位置を変えるなどしてみましょう。
ステップAで利き腕を上にと案内しましたが、ここで乳首などを弄り、快感を促進させる事もドライ誘発に非常に強い味方となります。その為にも、日頃から乳首を弄り、開発しておく事で意外なほどドライ習得への近道材料になるかもしれません。
火照るような熱い呼吸になってくると、ついペニスに手が伸び、扱きたくなってしまいますが、ペニスを弄ってしまうと途端に快感シフトがペニス側へ移動し、前立腺への集中力が飛んでしまいます。極力触らないよう我慢し、乳首を弄るようにするのが賢明です。また、オナネタもDVDなど一方的な刺激の強い情報より、想像を主とした小説や、DVDも音声だけにする、あるいはエロ画を見て焼き付けて妄想するなど、集中力を損ねない併用が理想です。
男性の乳首はミルクを出すわけでも、ふくよかなボリュームで異性を惹き付けるわけでもなく女性に比べるといたって小さく平坦であり、公共の場でも女性は乳首を隠しますが男性は隠しません。
そもそも意識にも無く目につかないものとしてオマケ的付属物に扱われがち。
しかし女性の様にクリトリスに次ぐ二大性感帯として男性も感じる事が出来たらどうでしょう?
ペニス一辺倒なスタイルは分散され、男性のSEX=ピストン主義がいい意味で崩壊し、前戯にも比重をもった女性の求めるセックスも可能となります。
それは勃起を促す性機能スイッチにも成り得る魅了的要素を秘め、生涯衰える事のない性器官として開発する事も可能。
一日ほんの数分、乳首をつねり、ひねり、刺激を与え鍛練する事で僅かな肥大を見せ、性感帯としての比重を高めていきます(個人差はありますが1.2年で半永久的な性機能に)。
ただ、一つ言える事は、本来のドライオルガズムを得た際は、明らかに"これだ!"と思える快感がそこにあり、その刺激に声を殺す事も難しいほどと言われます。
ドライオルガズムを一度体感してしまえば、ディルド、バイブでも得る喜びを知ることが割合容易となり、その後はエネマグラ派とディルド、バイブ派と枝分かれていくようです。
ドライを十分楽しんだ後、最終的にはペニス刺激も併用し、ウェットオルガズムで締めという選択肢もありですが、いずれにしても体力の消耗が大きな行為になります。
また余談ですが、ドライオルガズムとは別に、マルチプルオルガズムという、性器に全く触れずしてオルガズムを得るというスーパーオルガズムが存在しますが、これの達成にも、ドライオルガズムを経由したユーザーの方が達成がしやすい事が言われており、それは前立腺云々の前に、集中力や呼吸法をマスターした経験が大きいともされています。
座位でのオナニー。ペニスを扱き、息を切らして射精に至り、射精後はこれまでの性に対する貪欲な追及はなんだったのかと思うほどの一変した現実感、急降下する性欲。そして虚脱感。
オナニーを楽しむ場合もあれば、単に生理現象に振り回されているだけの時もあるのではないでしょうか。
短距離を一気に駆け抜ける様な男性のオナニー、対して、長距離を駆けるイメージである女性のオナニー。
ドライオルガズムは正に女性の様なオルガズムが得られる、無限ループの快感の波。男性オナニ―にありがちな"処理"的なイメージはそこにはなく、手放しで堪能する、陶酔する、喘ぐという快楽のリラクゼーションが楽しめるのです。そして、前立腺マッサージと言い換えるのであれば、それは列記とした医学的治療行為に該当します。
エネマグラを導入すれば途端にドライが得られる訳ではないですが、長い人生を考えた時、
快楽の選択肢にこのドライオルガズムがあるのであれば、それはとても充実した人生であり、楽しく、素晴らしい事だと思いませんか?
〜参考資料:エネマグラ教典〜