みんなのリアルなセックスを解説を交えながらご紹介する企画第二回は
セクシャルコミュニケーションについてです。
セックスの満足度を高めたい、もっとパートナーと仲良くなりたい…
そう思っている人は多いハズ。
ユーザーの体験談を交えて、セックスの満足度を上げる
コミュニケーションのヒントをたくさんご用意しました。
もっと仲良くなれる14の質問
1997年に心理学者のアーサー・アローン氏が提唱した「初対面で恋に落ちる36の質問」をご存知でしょうか。質問の内容は、人生に対する価値観や対人関係について答えるものが多いのが特長です。
ルールはカンタン。ひとりが質問を読み上げ、相手が質問に答えていきます。それを交互に繰り返し、36の質問にすべて答える…と非常にシンプルなものです。終盤になってくると、その場のふたりの関係に関わる質問が増えてくる点にも注目です。
36の質問にふたりが答え終わったとき、そこに恋が芽生えている…という、魔法のような質問ですが、心理学的にはとても理にかなっています。価値観を共有し、お互いの共通点を探るというシンプルな原理です。お互いを深く知ることが「恋に落ちるため」には必要なことなんですね。
では、すでに恋に落ちているふたりが、もっと仲良くなるためにはどうしたらいいのでしょうか。同じように、相手の感情を知り、ふたりの共通点を探り、より自分を知ってもらう自己開示が大切ですが、それをムリなく継続し、アップデートしていくことが恋の“発生”とは違うところ。
この特集では、お答えいただいたアンケートをもとに、セックスの好みや価値観に関する質問をつくりました。同棲や結婚をしている場合は家事の配分や経済的なことなど、クリアすべきことは多くありますが、ここではセックスにおける仲のよさにフォーカスします。
性のことを話す習慣がない方には「ちょっと面倒くさいな」と感じる質問もあるかもしれません。けれど、パートナーに「もっとこうして欲しいんだよな…」と感じることがあれば、チャレンジの価値はありますよ。ふたりのセックス観のアップデート、してみませんか?
14の質問はどんなもの?
質問は難易度で3つに分かれています。初級編はズバリセックスの内容についてです。セックスのタイミングや愛撫の強さなど、あまりふだんは意識しないコトも一緒に考えてみましょう。もしかしたら、これからセックスをする間柄でも使えるかもしれませんね。
中級編は、パートナーに対してどう思っているかを伝える質問です。ちょっぴりデリケートな話題ですが、後戯中にサラッと聞いてみてはいかがでしょうか。
ここで気をつけたいのは、他の人と比べたり、経験や価値観を頭ごなしに否定しないことです。とくに容姿を含む身体的特徴は、努力で変えられるものではありません。思いやりの気持ちを忘れずに質問を進めましょう。
上級編は、セックスの哲学のようなものです。この問いに難なく答えられる場合は、セックス観が確立されているので、セクシャルコミュニケーションで悩むことはあまりないかもしれませんね。「もっと気持ちよくなりたいと思いますか?」の質問は、どうすればいいか? まで答えないといけないので、情報収集も必要になってきます。
まずは初級編から、チャレンジしてみてくださいね。
どんな時にセックスしたくなりますか? それはなぜですか?
好きな体位とその理由を教えてください。
セックスに伴う行為の中で、一番好きなプレイや行為を教えてください。
※キス、ハグ、乳首舐めやフェラなど。
好きな愛撫の強さを教えてください。
※実際に手やカラダを使って好きなタッチを伝えましょう。
使ってみたいアダルトグッズはありますか? また、好きなアダルトグッズがあれば教えてください。
わたしとのセックスの好きなところと、その理由を教えてください。
わたしのカラダの中で、好きな部分はどこ? それはなぜ?
感じてるわたしを見て、どう思いますか?
わたしに“してあげたいこと”があれば、教えてください。
わたしと、してみたいプレイはありますか?
※拘束プレイやコスプレ、言葉責めや疑似3Pなど、普段は心に秘めている願望を打ち明けましょう。
あなたにとって“わたしとする”セックスはどんなものですか?
※愛情確認? 性欲発散? ストレス解消? 癒し?
ズバリ、あなたにとって理想のセックスってどんなセックスですか?
もっと気持ちよくなりたいと思いますか? どうしたら、もっと気持ちよくなれると思いますか?
質問に答え終わったあとに、5分間見つめ合いながらキスをします。
答えにくい質問はパスしてもかまいませんが、できれば別の機会にチャレンジしましょう。質問の「わたし」の部分にはオレ、ボク、アタシなど、普段ご自身がお使いの第一人称を入れてください。
もっと仲良くなりたいふたりはもちろん、これからセックスをする仲になりたい相手にも有効な質問リストです。ゲーム感覚で軽い気持ちでトライしてみてくださいね。もちろん酒の肴にもうってつけですよ。カップルに限らず、仲のいい友人同士でも「こんな話ってしてる?」と聞いてみるのも、セックス観の知見が広がるのでオススメです。
セックスの話、する必要がある?
コミュニケーションには「言語による伝達」と「非言語による伝達」の2つで構成されています。一般的な対話においては、コトバよりも身振り手振り、髪型や服装を含む容姿、声のトーンや話すスピードなど、非言語によって伝わる情報のほうが多いといわれています。
セックスにおいては、さらに非言語コミュニケーションの部分が大きくなります。触れ方や体温、ニオイ、アイコンタクト、呼吸、喘ぎ声などを通してお互いの情報を伝え合います。ところが、ここに遠慮や恥ずかしさなどが入ってしまうと、第一回でもあった「演技してしまう」というこまった事態が発生してしまいます。
仕草でウソが見抜ける心理術が一昔前流行りましたが、セックスのときにウソを見抜く心理術には定番がありません。なぜ流行らないのかといえば、リサーチが難しい上に、見えるものや感じるものが主観的だからです。カラダの反応も、人それぞれですからね。
とはいえ、ウソをつかれているかどうか、打ち解けていないかってなんとな~くは空気でわかるモノですよね。ちょっと距離を感じる空気を壊したいときにも、質問リストは使ってもらえるんじゃないでしょうか。
言葉によるコミュニケーションをプラスして、セクシャルな信頼関係をより揺るぎないものにしていきましょう。
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