■Vol.107 (2014年11月配信)
リベンジポルノの規制と
アダルトグッズ業界の使命
ここ最近、ニュースで話題になっている“リベンジポルノ”。
元交際相手などの性的な写真や動画をインターネット上に掲載し、不特定多数者に公開する行為を指しますが、ついにこれに対する被害防止法が成立しました。
本人の同意を得ずにネットでエロ画像を公開するのは…ダメ!ゼッタイ。
この新しい法律…俗に「リベンジポルノ防止法」と呼ばれ、第三者が撮影対象者を特定できる方法で、性的画像や動画を不特定多数に提供するなどの行為を「公表罪」と規定。
3年以下の懲役または50万円以下の罰金に科されます。
さらにインターネット上に公開されてしまった画像の削除要請も迅速化。
現行のプロバイダー責任制限法では、プロバイダーが発信者に削除への同意を求めたのち、7日経過しても不同意の連絡がない場合に削除できるとする規定に特例を設け、同照会期間を2日に短縮しています。
健全なエロを目指す努力が問われてくる、アダルト業界
今回の法案成立もそうですが、ここ最近におけるポルノ関連への規制強化の波は激しく、それだけ日本の性文化が歪みつつある…ということを現します。
実際、リベンジポルノの被害報告数は年々増加傾向にあったようで、昨今のネットの拡散性と合わせて考えると、被害も想像以上に甚大なのかもしれません。
ただ…リベンジポルノという行為自体は卑劣だと思いますし、規制されて当然なのですが、その陰には投稿された“素人モノ”の画像や動画を見てハァハァしていた、加害者とは無関係なマニアたちも確実に一定数存在します。
私たちアダルト業界は、こうしたマニアたちのニーズを細かく拾い上げることで成立していますが、一方で今後は “性被害を助長しないような配慮”がこれまで以上に求められるようになってくるでしょう。
この相反する要素のバランス調整はとても難しく、決してひと筋縄ではいかないものの、NLSはこれからも“健全なエロ”の発展に向けて、鋭意努力していきたいと思います。
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