■Vol.153 (2019年02月配信)
世界コンドーム紀行
〜キューバ編〜
数あるアダルトグッズの中でも、絶対的な品質が保証されているのが、医療用品である「コンドーム」でしょう。
とりわけラテックス製のコンドームは耐久性と伸縮性に優れるため、性感染症予防や避妊具としてだけでなく、世界ではときとして驚くべき用途で使われることがあるのです…。
驚くべきキューバのコンドーム事情
カリブ海に位置する野球で有名な国…キューバでは、基本的な生活物資が不足している一方、国民の高い性病予防意識や政府の補助金制度などもあって、コンドームが3個1ペソ(約4.5円)と、とても安価に出回っています。
そのため、魚釣りの浮き、子供の風船遊び、タイヤのパンク修理、ヘアゴム代わりなどなど、じつに多目的に利用されているのですが、なかでも驚くべき用途が“ワインの醸造”。
首都ハバナにある某民間ワイナリーでは、熟成させるワインをガラス瓶に入れ、そのフタにコンドームを使用しているのです。Oh、マジカ…。
コンドームがワインの熟成をお知らせ
もちろん、これにはちゃんとした醸造上の理由があります。
このワイナリーでは、発酵させるブドウと一緒に数種類のフルーツや野菜なども加えるのですが、これら素材の発酵が進むとガスが発生します。
瓶のフタにコンドームを被せておくと、このガスが次第にコンドームをビンビンに膨らませ、発酵状態を教えてくれるのだとか。
やがて発酵が終わると膨らんでいたコンドームはしぼんでしまいますが、この段階こそワイン出荷のベストなタイミング。
コンドームはワインの発酵・熟成状態を見極める、大事なサインとして機能していたのです。
いやー…恐るべしコンドーム。万能すぎて、使い終わっても取っておきたくなりますね(笑)
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