■Vol.78 (2012年03月配信)
憧れの“アダルトグッズテスター”
というお仕事
イギリスの新聞でアダルトグッズのテストモニターを本業にしている、アメリカ人女性のインタビュー内容と年収が記事になり、ちょっとした話題になっています。
女性の名はナット=ガーベイさん(24)。彼女はアダルトグッズメーカーが開発する製品を発売前にテストし評価することで、年間約25,000ポンド(約330万円)を稼いでいると語っています。
日本ではめったにお目にかかれない“アダルトグッズのテスター”というお仕事。今回は彼女のインタビュー記事を通じて、海外アダルトグッズの業界事情を覗いてみたいと思います。
2年間で1000種以上もモニタリング!
ガーベイさんがこの仕事に出会ったのはインターネットの求人広告がキッカケでした。
2年間のキャリアで試したアダルトグッズは1000種類以上にもわたり、セクシーランジェリーから本格的なバイブまで、さまざまなグッズをテストしています。
彼女自身、この仕事を楽しみながらやっているようで、仕事内容についても家族や友人たちにオープンにしているといいます。
また、彼女はメディアのインタビューに対し、こんな発言をしています。
「私は私と同じようにアダルトグッズが欲しいと思っている一般女性たちの代表のつもりで、誇りを持ってこの仕事をしているの。アダルトグッズにはタブーがなく、多くの女性たちの人生を豊かにしてくれるわ。みんな早くこの事実を知るべきよ」
欧米のアダルトグッズ事情だからこそ成立
欧米ではアダルトグッズ自体が日本よりもずっと生活にとけ込んでいて、“性生活を豊かにする道具”として社会的にも広く認知されています。
さらに近年では欧米のアダルトグッズ市場は順調に売上げを伸ばしており、今後も成長が期待できる業界として、経済専門家からも注目されています。
ガーベイさんのテストサイクルや収入から見ても、欧米では発売前のモニタリングが重要視され、メーカー側が十分な予算を割いているのも明らかです。
これはアダルトグッズが世間一般に認められているからこそ、一般商品と同じような過程で慎重な商品開発がなされていると考えていいでしょう。
実はNLSでもモデル兼商品モニターを募集していますが、あくまでアルバイト的なスポット採用。現在、日本でアダルトグッズのテストモニターを専業としている方は、おそらくいないと思います。
しかし今後、日本のアダルトグッズが世界に進出するためには、一般ユーザーによるモニタリングは必要不可欠になっていくでしょう。
近い将来、日本でもガーベイさんのようにアダルトグッズのテストモニターだけでも生活できる、夢のような時代がくるのかもしれませんね。
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