■Vol.146 （2018年07月配信）
セックス産業従事者における
“浮気”の境界線
つい先日、作家で人気ブロガーの“はあちゅう”と、カリスマＡＶ男優の“しみけん”が事実婚をしていることが発表され、いろいろと話題になりました。
“しみけん”といえば、鍛え上げられた肉体と俳優ばりのフェイスを武器とし、出演作品は8500本以上、経験人数は推定9000人という、あの伝説のゴッドフィンガー・加藤鷹をも凌ぐ勢いの人気者。
じつは私も１度だけお会いする機会があったのですが、とにかく頭の回転が早く、しゃべりの方も抜群で驚かされた記憶があります。
堂々と事実婚を発表した、２人の潔さにちょっと感動
どんな業界でも職業でも、突き抜けた存在になるには、人よりも優れた能力が求められますし、その影には人知れない努力や苦労があるものです。
感受性が高く、つねに時代の先端を突っ走っている“はあちゅう”は、そのあたりも鋭く見抜いたのかもしれません。
ＡＶ男優という未だ世間的にはネガティブなイメージの職業も受け止めて、正々堂々と事実婚を宣言してくれたのには、同じアダルト業界に身を置く者として、ちょっぴり感動すら覚えました。
セックス産業に携わる者にとっての“浮気”とは！？
ところが…事実婚の発表直後から、あろうことかSNSで“しみけん”の浮気が相手女性から暴露され（今のところ真偽は不明）、今度は名誉毀損だ、提訴だと、またもや面倒な騒ぎになっているようです。
ただ、彼の場合、女性とセックスするのが仕事でもあるため、一般の方々よりも浮気のボーダーラインが、複雑でわかりにくいのは確か。
多くの人々は「ココロとカラダ、そして仕事は別モノ」という見解のようですが、実際のところ、その境界線は当事者同士にしか分からないでしょう。
セックス産業に従事する者にとって、仕事自体が浮気となる可能性はあるのかもしれませんが、それにしても今回の騒動で、何とな〜くモヤモヤした気分になった方は、少なくなかったんじゃないでしょうか。
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