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■Vol.150 (2018年11月配信)
RENDSの新人営業マンが
経験した空港での悲劇
先日、RENDSの営業部に入社した新人スタッフ、I氏のエピソードです。
配属から間もなくして、地方への出張を命じられた彼は、当時発売されたばかりの「A10サイクロンSA +PLUS(プラス)」を新規取引候補の企業にプレゼンすべく、張り切って数台のサンプル機を準備していました。
しかし…高松までの移動は飛行機。「空港の荷物検査で引っ掛かったらどうしよう?」そんな心配が不意に頭をよぎり、彼は先輩たちに相談しました。
すると、「リチウムイオン電池を積んでいるから手荷物扱いだね。でも、そんなの引っ掛かったことないから、心配ないよ」という心強いアドバイス。
その言葉を信じて安心したI氏は、スーツケースに数台の「A10サイクロンSA」を詰め込んで、意気揚々と出掛けていったのです。
アドバイス通り、検査クリア! 商談も成功し、順風満帆!
ちょっとドキドキしたものの、聞いていた通り羽田空港はあっさりクリア。
無事に目的地に到着した彼は、そのまま順調にプレゼンと商談をこなし、見事に新規契約を獲得したのでした。
そして帰路。数台あった「A10サイクロンSA」は、ほとんどをサンプル機として商談先に置いてきたので、スーツケース内に残っていたのはたったの1台。
行き同様、空港の保安検査場にスーツケースを渡し、そのまま何事もなく検査をパス…するはずでした。
新人ゆえに初動対応でミス! 絶体絶命のピンチに…
「すいません、お客様。こちらの大きなモーターは何でしょうか?」
検査員がI氏に問いかけます。
ここで堂々と対応していれば、おそらくオオゴトにはならなかったと思いますが、なにぶん彼は新入社員。
こういうケースの対処にもほとんど経験がないため、明らかにキョドってしまい、その態度がますます検査員の猜疑心をかき立てたのでした…。
スーツケースを開けて中身を見せるようにいわれた彼は、内心泣きそうになりながら指示に従い、ゆっくりとケースを開きました。
荷物の中で横たわる、筒状の見慣れない機械…。検査員は「A10サイクロンSA」を恐る恐る手に取り、眉間にシワを寄せながらジロジロと眺めます。
しかし…やはり何だかわからなかったようで、ついに「コレは何ですか?」と、ほぼ尋問に近い口調で彼を問い詰めてきたのです。おーコワ…。
窮地から救ってくれた、若い検査員に心から感謝!
「えっと…そ、それはア、アダルト…グッズで…」
蚊の鳴くような声で、しどろもどろに返答するI氏。しかし、検査員に「え? 何ですか!?」と強い口調で聞き返されたところで意を決し、大声で叫ぶように答えました。
「アダルトグッズです! 電動のオナホールですよ!!」
しーんと静まり返った空港保安検査場。とくに周囲の女性たちからの冷ややかな視線が彼のハートをえぐり、居たたまれない状況に心がポッキリ折れかけた…その時です。
「はいはい、コレ知ってますよ、自分。あるんですよねぇ、電動で動くやつ」
なんと、後方からひとりの若い検査員が登場し、I氏の発言を肯定してくれたのです。
コワい表情をしていた検査員も、それを聞いた途端、表情が一変。「失礼しました…」といいながらブツを戻し、そっとスーツケースを閉じたのでした。
みんなの日常にアダルトグッズがある社会を目指して…
こういうエピソード…この業界では、わりと“あるある”なんですが、ハナシを聞くたびに思うのが、「もっと堂々とアダルトグッズを語れる社会になってくれたら、こんなトラブルも減るのになぁ…」ということ。
だからこそ私たち業界の人間は、アダルトグッズの文化的な地位向上のために、もっともっと頑張っていこうと思います。
明日は我が身ですから(笑)
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