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■Vol.148 (2018年09月配信)
irohaの百貨店販売実績にみる
市場の需要と傾向
つい先日、大阪市北区の某百貨店にて、8/22〜9/4までの14日間限定で、「irohaシリーズ」の専門ショップがオープンしました。
全国初の百貨店内に登場した、女性向けアダルトグッズショップには、期間中に約1500人が来店し、うち700人以上が商品を購入。
トータルの販売点数は950品以上に達し、その売り上げも目標の3倍をオーバー。予想を大きく上回る盛況となった…と報じられました。
オープンな雰囲気の中、多くの女性がジックリ商品を吟味
出店したTENGAの広報によると、「来店客の多くが数十分ほどかけてすべての商品をジックリ吟味し、女性スタッフにいろいろと相談しながら購入していた」とのこと。
一般的に女性はアダルトショップには入りにくく、その多くはネット通販で買う傾向にありますが、今回の試みでやはり「実物を見て購入したい」というニーズも根強く残っていることが伺えました。
なお、今回のイベントを企画した某百貨店の広報担当は、「ほかの一般商材と同じような感覚で、普通にショップに入って買っていく女性が多いことに驚き、思っていたよりも一般女性の“性に対する意識”が変わっていることを実感しました」と語っています。
異様に高いコンバージョンに、業界関係者の多くがビックリ
こうしたアダルトグッズ業界の範疇を超えた試みは、普段は見えにくい一般ユーザーのニーズを掴める絶好の機会なので、じつはNLSでも密かに注目していました。
とくに今回の約47%というコンバージョン(成約率)の高さは予想以上で、いろいろと複合的な要因は考えられるものの、やはりわざわざ実店舗に足を運ぶユーザーの購買欲は相当高い…と、改めて驚きました。
また、店頭で直接商品に触れられるコトは、納得して買える安心感にもつながりますし、余計に購買欲をそそる効果もあるかと思います。
技術と情熱で、これからも安心して買い物ができるネット通販を
ネット通販は「いつでもドコでも、誰にもバレずに買える」というのが利点で、NLSの“カンタン注文”では、完全匿名でも購入できるほどの強みがあるものの、やはり「実物に触れられない」のは最大のウィークポイント。
しかし現在…そうした弱点を補うべく、NLSを含めた多くの通販ショップが独自に計測した寸法を載せたり、商品を3Dスキャンして全方位から見られるようにしたりするなど、“ネットとリアルの障壁”を少しでも取り払う努力を日々重ねています。
さらに技術面では、MR(※)が加速的に進歩していますので、これらの技術革新が進めば、ネット通販でありながら、実店舗とほぼ変わらない感覚で買い物ができる時代がくるかもしれません。
NLSとしても、こうした“現物を見たい”というニーズに真摯に向き合いながら、今後も皆さまが安心&納得して買い物できるような商品紹介・訴求の仕方を、つねに模索していかなければ…と、強く思うのでありました。
【※】MR:Mixed Reality(ミックスド・リアリティ=複合現実)の略称で、ザックリいえばVRとARの上位版。CGなどで人工的につくられた仮想世界と、現実世界を融合させる技術で、めっちゃリアルな疑似体験ができる…らしい。
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