■Vol.173 (2020年10月配信)
大規模アンケートで見えた
日本人のセックス観
「ZONE」や「グラマラスバタフライシリーズ」などでお馴染みのジェクスが、全国規模で行われた性生活の実態調査「ジャパン・セックスサーベイ2020」のリサーチ結果を発表しました。
この調査は一般社団法人・日本家族計画協会が監修し、満20〜69歳の男女5000人以上を対象に、インターネットによるアンケート形式で2020年2月下旬に実施されたもの。
今回はこの「ジャパン・セックスサーベイ2020」から浮き彫りになった、日本人のセックス事情をチェックしてみましょう。
草食すぎる20〜30代男子の敗北感
まずは「セックス経験」についてですが、セックスの経験が「ない」と答えた方は、男性全体で14%。年代別に見ると20代はで39%で、30代でも20.1%と“若者の5人に1人は童貞”という衝撃の結果に…。
ただ、女性の未経験率は20代で25.7%、30代でも14%に留まっており、少し前から囁かれていた「若者のセックス離れ」の実態は、男性に偏っていたことが判明しました。
つまりはこれ…「若い女性は同世代よりも年上の男性を選んでセックスしている」ってこと。
確かに奥手な草食系が目立つ20〜30代よりも、ギラギラした肉食系のオッサンの方がセックスに持ち込めているのは、受け身の女性が多い日本では当然の結果なのかもしれません。
男女で深刻にズレている“セックス観”
つぎにNLSが注目したのは「セックスする目的」です。この質問に対し、男性の69.8%は「性的な快楽のため」という回答でしたが、女性は「愛情表現のため」が56.1%でトップ。
このセックスに対する男女間の“目的意識のズレ”が、昨今のセックスレス化に少なからず影響を及ぼしているように感じました。
さらに性交痛の経験について質問すると、「ある」と回答したのは男性がわずか14%なのに対し、女性は62.4%と約4倍。年代別だと20代で74.1%、30代でも63.5%もの女性が、「セックスで痛い思いをした」と回答しています。
うーん…これは単純なセックスの経験不足や、妊娠・性感染症への不安などからくる抵抗感も含んでいるでしょうが、これだけ多くの女性がセックスで痛みを感じていたら、「性的な快楽のため」なんていえないのも納得。
こうした背景もあって「セックスをしたいと思うか」という質問に対しては、男性全体の約8割が「思う」なのに対し、女性は約4割しかポジティブな回答をしていないのです…。
基本に立ち返るコトが大切なのかも
世界の中でも日本はとくにセックス回数が少ない国として知られていましたが、今回の調査でその実態がますます明確になりました。
しかし…一方でその要因も何となく見えてきており、大事なのはやはり男性側が自らの欲望のためではなく、女性に対して“愛情を持ってアプローチする”こと。
そして…いざベッドインとなったら相手の繊細な反応を見逃さず、できるだけゆっくり&ていねいに愛撫することを忘れてはいけません。
男性側がそうした愛情溢れるプレイを心掛けることで、女性が“セックスの気持ちよさ”に目覚めれば、自然とセックスできる機会や回数も増えていくんじゃないかと思いました。
なんか…すっごく当たり前ですけどね(笑)
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