■Vol.176 (2021年01月配信)
コロナ禍で需要急増。
ラブドール関連の新サービス
日本でも2度目の緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出を控えた自粛生活を余儀なく送っている方も、大勢いらっしゃることでしょう。
こうした行動制限を強いられたとき、多くの方に影響するのが“性欲の解消方法”です。
恋人やセフレ、風俗などで定期的にセックスしていた人々にとって、抑圧された現状はなかなか厳しいものがあり、だからこそ要請やルールを無視して外出してしまう人が、跡を絶たないのかもしれません。
そんな社会的背景を理由に、じつは新型コロナが蔓延しだした去年の夏頃から、世界中で著しく需要を伸ばしているのがラブドール。
しかも、リアルで精巧なウン十万円クラスの高級ラブドールが、ステイホーム中の“セックス難民”に売れまくっているのです。
国内市場の買替え需要も掘り起こし
まぁ…パートナー含めて人と自由に会えない状況下で、こうしたニーズが高まるのはよくわかりますし、ある意味当然の流れともいえますよね。
実際、日本国内でも良質な中国製ラブドールの流入によって、市場が活性化しはじめたタイミングと、今回のコロナ禍が若干重なったのもあって、リアル系ラブドールの売り上げは急上昇。
同時に、今までラブドールを愛用していたユーザーたちの“買い替え需要”も高まったため、そこから日本ならではの新しいサービスも誕生し、ちょっとした話題になっているんです。
愛したラブドールとのお別れの儀式
それは…なんと“ラブドールのお葬式”。
限りなく人間に近いビジュアルのラブドールを、ゴミとして処分するのに抵抗のあるユーザーは多いようで、「ドール葬」はそうした使用済みラブドールを預かって供養・葬儀を行い、希望に応じて適切な解体処理までもしてくれる、ラブドール専門の廃棄サービスなのです。
合同葬や個別葬などプランによって費用は異なり、大体3〜9万円。すべてのプランに葬儀証明書と葬儀の様子を撮影した画像・動画がつくため、不法投棄などの心配もないようです。
感性豊かな日本人ならではのサービス
日本人はもともと、「ひな祭り」や「端午の節句」などの風習で人形を愛し敬い、時にはそこに生命(いのち)を見いだしてきた、感性豊かな民族。
全国各地のお寺や神社では、現在も“人形供養”が定期的に行われ、そこでは役目を終えた人形やぬいぐるみたちが、感謝を込めた丁重な扱いで処分されているのです。
ましてやラブドールは、自分の欲望をイヤな顔ひとつせずに受け止めてくれ、擬似的にでもセックスパートナーとして連れ添った存在ですから、やはりそこに“特別な感情”が芽生えていてもおかしくありません。
今はまだ1社しか実施していない「ドール葬」ですが、今後もますます伸びていくであろうラブドール需要を考えれば、こうした処分サービスは必須になっていくのかもしれませんね。
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