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NLS通信 コラムアーカイブ

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■Vol.185 (2021年10月配信)

どこまで知ってる?
“吉原遊郭”の厳しいしきたり

いよいよフジテレビ系列で第2期がスタートした、大ヒットアニメ『鬼滅の刃』。現在はまだ「無限列車編」ですが、12/5からは完全新作となる「遊郭編」がはじまる予定で、自分もファンのひとりとしてメチャクチャ楽しみにしています。

ところで…この“遊郭”について、みなさんはどこまで詳しくご存じでしょうか?

もし「あー、遊郭ね。江戸時代のソープランドでしょ?」くらいに思っているとしたら、それは大間違い。その程度の認識だと、堕姫(だき)に食べられちゃいますよ(笑)

ただの性風俗じゃない特別な世界

吉原遊郭が性風俗のひとつとして栄えたのは間違いありませんが、そこには女たちのさまざまな事情と、そんな遊女たちに寄り添う男たちの恋慕が複雑に絡んでおり、現代の性風俗のような“単なる性欲処理の場”とは大きく異なっていたようです。

その証拠に、当時は遊郭へ行っても一見(いちげん)では遊女と寝ることはできませんでした。最低でも3回は通わないとならない一定の通過儀礼があって、その過程で客側も店や遊女に品定めされたのです。

まずは顔合わせ&資質チェック

はじめて遊郭を訪れた客は、まずは指名した遊女と「初会(しょかい)」の席に着きますが、ここでは遊女は客に対し、眼も合わせなければ口も利いてくれず、眼前の食膳に箸をつけることもありません。

この一見無礼な態度に客がどんな反応をするのか? そうしたテストの意味合いも含めて、客は身成りから立ち振る舞い、財力などを細かくチェックされます。

そのため、客はあくまで紳士的かつ気前よく振る舞う必要があり、ここで失敗してしまうと次には進めないのです。

もちろん、客側もこの段階で遊女のことが気に入らなければ、次回に別の遊女を指名することもでき、その場合は再び「初会」からスタートします。

3回目の指名でようやく床入りOK!

お互いに相手を気に入り、何とか初会をクリアしたら、つぎは意地の「裏返し」。初会では意地を張っていた遊女も、客の熱意にほだされたのか、座る向きだけはこっち向きに…。

しかし、まだまだ恥ずかしいようで口は利いてくれず、緊張で喉も通らないため、食事にも箸はつけません。(※そういう演出です)

そして…3度目の指名でようやく「馴染み」となり、めでたく“夫婦(めおと)の絆”が結ばれます。こうしてやっと客は床入りを許され、遊女と寝ることができるようになるのです。

ちなみに「馴染み」となったら、ほかの遊女への浮気(指名)は厳禁。同じ店はもちろん、他店に出入りしていることが発覚したら、それなりの罰を受けねばならず、こうした点も現代の風俗遊びとはまったく違います。

遊女たちへの敬意が生んだしきたり

いやー…面倒くさいですねぇ。これだけハードルが高いと、普通の男性は街中にいる私娼に流れてしまうでしょう。

それでも吉原遊郭がこうしたプロセスを重視していたのは、何より客の質を維持する目的に加え、遊女に対するリスペクトがあったから。

実際、遊女たちは好きで身体を売っているわけじゃなく、そのほとんどが経済的な困窮を背景にしていました。

故郷で飢えに苦しむ両親や兄弟たちを助けるため、我が身を売った…そんな事情を知っているからこそ、性を買う男性側も遊女たちを蔑むようなことはありませんでした。

また、そうした哀しみを抱えている遊女たちにとって、自分が軽く扱われるのは耐えがたい屈辱であったため、せめて2人の絆は(お芝居であっても)純粋なものでありたい…。

そうした彼女たちの切なる思いを反映させたのが、「一見さんお断り」や「浮気禁止」といった、吉原遊郭ならではの厳しいしきたりだったのかもしれません。

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