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■Vol.188 (2022年01月配信)
おもちゃを廃棄された息子と
親の泥沼裁判に判決
以前、当メルマガのコラム(Vol.157参照)でご紹介したアメリカの“ある民事訴訟”について、続報が入ったのでご報告いたします。
その訴訟とは、インディアナ州に住む当時40歳の男性が、両親に勝手に捨てられた大量のポルノ作品やアダルトグッズに対し、総額1000万円近い損害賠償を求めた案件のこと。
かなりセンセーショナルな内容だったので、覚えている方もいるかもしれませんね。
大事なコレクションを廃棄されて訴訟
改めて概要をご説明すると…離婚をキッカケに一時的に実家に居候していた男性は、しばらくすると新居を構えて出て行きました。
引っ越し後、実家に預けてあった荷物を送ってもらうよう頼んだところ、私物の一部であった大切なポルノコレクション(ダンボール14箱分)を、父親に無断で廃棄されていたことが判明。
この事件で息子は両親に対し、被害額の約3倍にあたる970万円もの損害賠償を求めていましたが、ついにこの度、両親の住むミシガン州の地方裁判所によって、その判決がいい渡されたのです。
息子の勝訴で490万円の支払い命令
裁判は双方が弁護士の代理人を立てて、法廷で複数回の審理が行われました。その詳細までは明かされていませんが、2021年の夏頃には結審したらしく、判決は息子の勝訴。
裁判所は男性のポルノコレクションの被害額を、本来の価値とほぼ同じ約330万円と認定し、彼の弁護士費用約160万円を加えた賠償金約490万円を男性に支払うよう両親に命じました。
いろいろと世間の関心を集めた裁判
このニュースが報じられると、ネット上ではさまざまな反応がありました。今後の両親との関係性を心配する声や、離婚の原因がこのコレクションにあったのではないか?と憶測する意見。
はたまた「裁判沙汰になったら自分がポルノマニアだってことが世間にバレるのに…この男、メンタルつえぇな」という賞賛派まで、それこそ多角的なコメントが寄せられていたようです。
まぁ…個人的にはポルノだろうがアダルトグッズだろうが関係なく、たとえ親子であっても「他人の大事にしているモノを勝手に捨てたらアカンやろ」と思うので、この判決はある意味当然だったような気がしますねぇ。
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