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NLS通信 コラムアーカイブ

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■Vol.189 (2022年02月配信)

人工子宮とAI技術が
もたらす未来と課題

今、日本を含む世界の先進国では、深刻な少子化が問題になっています。

つい先日もイーロン・マスク氏が“人口崩壊”の懸念をSNSに投稿したところ、関連技術に詳しい人物が「研究室でつくられた子宮」を最良の解決策として提案し、話題になりました。

そんな中、同じく低すぎる出生率に頭を悩ませている中国の蘇州医用生体工学研究所が、人工子宮の環境で胎児に成長する胚を監視し、状況に応じて適切な世話をする人工知能システム「AIナニー(乳母)」の開発を発表したのです。

高い精度で胚を世話する人工知能

開発・研究チームによると…この「AIナニー」は、24時間体制で胚を上下させながら、史上最高レベルの精緻さで胚を監視することができる、人工知能と人工子宮を組み合わせたシステム。

胚のわずかな変化の兆候を検出し、二酸化炭素や栄養の投入などの育成環境を微調整し、さらに健康状態や発育の可能性によって胚をランク付けすることも可能としています。

事実、「AIナニー」はすでに多数の胚の世話を進めていて、この技術を応用すれば、人間でも女性の胎内で育てることなく、体外で胎児を安全かつ効率的に成長させられる可能性がある…と述べています。

国際法の制限によりヒトの胚はNG

もちろん、現在の国際法では“2週間を過ぎたヒトの胚”の実験研究は禁止されているため、「AIナニー」といえども人間には適用できません。

しかし…「ヒトの胚発生の生理学には、まだまだ多くの謎が残されており、この“禁断の領域”に踏む込むことで生命の起源を解き明かし、さらには出生異常やその他の生殖医療問題を解決する手掛かりが掴めるはずだ」と、研究者たちは主張。遠回しに規制の撤廃を求めていました。

人工子宮の技術は急速に発展中

実際、人工子宮の技術は近年、急速に発展しています。2017年には米国で早産のヒツジを、人工子宮システム「バイオバッグ」の中で正常に発育させていますし、2019年には北京の動物学研究所で、サルの受精卵を人工子宮の中で臓器形成段階まで持っていくことに成功。

2021年にはイスラエルの研究チームが、着床直前に妊娠中のマウスから抽出した胚を人工子宮内で5〜11日ほど生存させ、胚から胎児の段階にまで成長させた事例も報告されています。

このように人工子宮は、人間以外の動物でかなり有益な成果が得られるようになっており、今後はこれらの技術を未熟児の救済にも活かせないかと、期待が寄せられているのです。

実用化には多くの課題が山積み…

しかし…現実に「AIナニー」を人間の胚に使うとなると、技術面以外のさまざまな法的・倫理的な障壁が立ちはだかります。

まず、「AIナニー」は子供を“産む”ことはできても“育てる”ことはできないため、「誰がその子の親になって、責任を持って育てるか?」という大きな問題がつきまといます。

また、人工子宮で胚から子供を育て産むことの社会的・心理的な影響も課題。現実的に考えて、普通に母親から産まれた子供と「AIナニー」から産まれた子供が、差別なく平等に育つ社会的環境がそう簡単に形成されるとは思えません。

今後、人工子宮の技術がさらに発展したとしても、“人間の子供を産み・育てる”という行為は限りなく尊いため、まだまだ代替え手段には成り得ない…というのが、現時点での妥当な見解じゃないでしょうか。

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