月経カップ｜大人のおもちゃ用語辞

生理用品といえば、ナプキンにタンポン…というのが一般的だが、ジワジワと浸透しつつあるのが月経カップ。小さなお椀のようなカタチをしていて、柔らかなシリコンでつくられている。使用時には折りたたんで膣内に挿入する。挿入後は膣のカタチに合わせてフィットし、経血を受け止めてくれる。

朝に膣内に挿入すれば、日中は取り替える必要はなく、最大で８〜12時間程度の着用が可能。（製品の容量や経血の量により最長使用時間は変わる。）
使用後は経血が漏れないように気をつけながらカップを取り出し、中身を捨てて洗浄する。

ナプキンと違い経血が空気に触れないのでムレやニオイが少なく、一度使うと手放せない女性も多いと聞く。コツをつかめば脱着もスムーズに行えるようになり、水の中でも経血が漏れ出にくいため、温泉やプールなどでの使用もできる。もちろん、生理中のお風呂での使用もオススメである。

ナプキンやタンポンのようにこまめに取り替える必要もないので、外出先でゴミを出すこともない。いつもどおりの日常を送れるアイテムとして、月経カップは欧米では1980年代後半から普及している。また、月経カップ自体は繰り返し使用できるため、生理用品にかかる費用を下げることもできるのだ。

使用後はせっけんなどで洗浄してから再利用する。保管する前には煮沸消毒をすると、次回利用時まで清潔をキープできる。普段使いの鍋を消毒に使うのはちょっと…という場合は、専用のマグカップなどの耐熱容器を用意して電子レンジで消毒することも可能だ。

「月経カップに切り替えてから、ナプキンを毎月買わなくてもよくなったのは地味だけどラクなのよね」

「取り出すときはコツがいるけど、ニオイが気にならないから月経カップを使ってるよ」