- 三十させ頃、四十しごろ、五十ござむしり
さんじゅうさせごろ、しじゅうしごろ、ごじゅうござむしり - 女性の年齢によって変化する、セックスの捉え方をことわざにしたもの。
解説
女の性欲とセックスについては、謎のヴェールに包まれている。男性とちがい、性について大ぴらに語り、書き記されることが少なかったからだろう。
三十は「させごろ」で男から求められる、四十は「しごろ」で自らセックスを楽しむようになる、五十は「ござむしり(ござやぶり)」、茣蓙をかきむしる(やぶる)ほどにセックスがよくなる…という意味だ。
女の性欲の逸話やことわざはほかにもあり、たまに目にする逸話が大岡越前守が母に尋ねた「女の性欲はいつまであるのか」という問い。母親は黙って火鉢の灰をかき回した…つまり、灰になるまで性欲はある、というエピソードだ。江戸時代から、女の性欲は老いてもつづくと認識され、男性にとっては恐怖に近いものを感じていたのかもしれない。
この大岡越前守の話は創作ということが判明しているが、ほかに言い伝えられる「女の性欲の話」が少ないから…かもしれない。
ちなみに、六十は「ろくに濡れなくても(もしくは夢中で)」、七十は「泣くほど」、八十「はりきる」、九十「さすがにくるしい」、百で「お陀仏」とつづく。
「三十しごろ〜」がいつ語られ始めたのかは、明言している文献はみつけられなかった。「五十ござむしり」とあるので、茣蓙(ござ)を日常的に使っていた年代なのだと推測される。
茣蓙が使われ始めたのは2000年も前の弥生時代。女性の寿命が50歳以上になっているのは江戸時代から明治大正昭和前期。かなり幅があるが、江戸時代以後に発生したと推測される。
では、なぜ「三十させごろ、四十しごろ、五十ござむしり」と言われるように、年を追うごとにセックスに貪欲になっていくといわれているのか。それは、女性ホルモンと男性ホルモンの分泌バランスの問題だ。
女性ホルモン・エストロゲンの分泌ピークは20〜40手前まで。30くらいから、徐々に減り始める。しかし、その間も男性ホルモン・テストステロンは分泌されつづけ、エストロゲンの減少に伴い、男性ホルモンの働きが目立ってくるようになる。それが、性欲として現れ始めるのが「四十しごろ」というわけだ。
とはいえ、だれしもが五十で“茣蓙をむしるほどセックスがよい”状態になるわけではない。更年期に入れば女性器のトラブルも増え、セックスどころではない…という場合も多いだろう。もちろんセックスが楽しくて仕方がない、という人もいる。そこは個人差がとても大きいので、自分にとってのベターを探すのが大切だ。
用例
「『三十させごろ、四十しごろ』かぁ…確かにアラフォーのセフレ、まじでチンポ離してくれないからなぁ」
「『三十させごろ』ってなによ〜。アラサーでも“させ”るんじゃなくて、ヤルのよ!!」
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